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桃は柔らかい果実、というのが一般的な認識ではあるとは思うのですが、硬い桃と柔らかい桃ではどちらが好まれるのでしょうか?
一万人以上のデータになるので、かなり母体数が多いです。このウェザーニュースの調査結果によると約7割の方の好みが「柔らかい桃」ということになります。
産地である山梨県と福島県だけは「硬いのが好き」が多数派となり、その他の地域では柔らかい桃が好きということになります。産地では新鮮な桃が手に入るため、固めの桃を食べるという習慣がついているのかもしれませんね。
とはいうものの、食べごろの柔らかい桃というのも個人差がかなりあると思うので、一概には言えないとは思います(笑
柔らかい桃が好まれる要因として、柔らかい桃の方が甘さを感じやすいということがあると思います。
実際にデータとしてあるのですが、やわらかい食べ物の方が甘さを感じやすい傾向にあるようです。また、硬い桃の場合は果汁がでにくいということがあると思うので、舌にある味覚を検知する細胞が甘さを感じるには、液体の状態にならないといけないということをあると思います。
ウェザーニュースの調査から7割の方が柔らかい桃を食べたいということなので、ここでは柔らかい桃にするための方法をお伝えしたいと思います。
結論から申し上げますと「桃を常温で冷暗所においておく」です。
え?それだけ?というお声が聞こえてきそうですが、桃はとにかく傷みやすいというイメージがあるため、ご自宅に届いた桃はすぐに冷蔵庫に入れるというというお客様が一定数おられます。
私たち生産者は配送の時間も考えて少し固めというか、配送に耐えられる品質の桃を箱詰めして配送します。
過熟に近い桃を発送すると配送時のトラブルになりやすいということもありますし、お忙しい方は桃を最短で受け取ることができない場合も多いです。また少数派ですが固めの桃が好きというお客様もおられます。
ですので、私たちは完熟にならない、少し固さがある適熟の状態で発送して、お好みの固さに追熟していただくのが良いという結論に至りました。
桃は「エチレン」という植物ホルモンを多く放出する果物で、このホルモンによって熟するのが進行します。
ですので、常温においておくと桃は自然と熟するのですが、冷蔵庫に入れておくと放出がゆるやかになり、熟するのが遅くなります。
逆の発想で桃を保存させたい場合は「1個ずつ鮮度保持袋に入れて、野菜室で保存」すれば、鮮度保持袋と低温がエチレンを抑えて、長く保存することができます。
スーパーで購入された桃は生産者直送のものでない限り、棚に並べられるまでにかなりの日数が経過しています。例えば以下のような経路です。
生産者 → JA → 市場 → 卸売 → スーパー
ですので、生産者は熟していない青い状態で桃を収穫して、冷蔵便で運ばれてこないと、棚に並べられるまでに傷みが発生してしまい、売り物にならない状態になってしまいます。
そして、棚に並べられてからお客様の手に渡るまでにも日数が経過しているので、実際にはどれだけの日数になっているのかわからないですが、、
ですので、食べごろの柔らかさになっていることがほとんどだと思います。時々は産地直送のかたいままの桃があるので、その場合は常温で追熟させてください。
桃(6月~8月)、みかん(10月~12月)、レモン(11月~1月)と美味しい旬の時期は限られており、
また年によっては早めに完売となることがあります。
「販売はまだ?いつから始まるの?」や「え?販売はもう終わったの?」などのお問い合わせを多くいただいておりまして、
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お客さまから「桃があまり柔らかくならないんですが、どうして?」とご質問いただいたことがありました。お話をよく聞いてみると理由がわかったのですが、こういったことがあるかもしれないと記事にしました。