和歌山もようやく春らしい暖かさになってきました。
左上の写真は桃のつぼみの様子です。少しピンクの部分が出てきているのがわかりますでしょうか。
今年は例年よりも早く花が咲きそうな予感です。
現在は、桃のつぼみを指でなでるようにして落としていく、「摘蕾(てきらい)」とよばれる作業を行っています。
写真に写っている桃の枝一本につけるのは一つの果実のみで、その他は、つぼみや花、小さい実の状態で落としてしまいます。
他の果実に使われる予定の栄養分を一つの果実に集中させる。
そうすることによって、より大きく、より甘い桃を収穫することができるのです。
また、植物というのものは開花するということに非常に大きなエネルギーを使うので、花が咲くまでのつぼみの状態で落とし、その消費を少なくするという意味合いもあります。
やはり桃は大きい方が美味しいですし、食べ応えもあり、商品としての価値が高いです。できるだけ大きい果実を、多く収穫したい、というのがどの桃農家も目指しているところだと思います。
すべての樹のすべての枝で膨大な量を落としていくので、収穫まではこの「落としていく」作業がかなりの割合を占めます。
非常に手間のかかる地道な作業ですが、桃づくりで一番といっていいくらい重要な作業です。
これからが忙しくなっていきます!
桃(6月~8月)、みかん(10月~12月)、レモン(11月~1月)と美味しい旬の時期は限られており、
また年によっては早めに完売となることがあります。
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