桃づくりに長年の経験が必要な理由は?

桃日誌

だんだんと春らしい気候になってきました。
天気が続いたため、順調に剪定作業も進めることができ、ほぼ8割ほど完了させることができました。

左の写真は昨年に近所の方から、放棄地であった場所を耕して欲しいとの要望があり、桃の木を植えた畑なんですが、すくすくと育ってもう1メートルほどの大きさに成長しています。
桃栗3年、柿8年といいますが、あと1年たてば実をならせることができそうな感じです。

こちらは「嶺鳳」という品種で、ほどよい果肉の固さと、上品な甘みがある桃になり、個人的にもっとも好きな桃です。
美味しい桃がなるようになってくれることを祈るばかり。

このような幼木の場合は、木の大きさに対して大きな枝を切ることが多いのですが、切り口が大きい場合、「癒合剤」というものを切り口に塗ります。

菌や雨水の侵入を防いで、治っていくのを助ける働きをします。剪定といっても、木を傷つけることになるので、人間のように塗り薬をぬった方が治りも早いのです。

剪定は切り過ぎてもだめですし、かといって切らないと良い桃はできません。そのバランスは品種や木の様子などを見ながら判断するのですが、一年に何百本の樹を切り続けてきて、なんとなくわかり始めてきた感じです。

桃には剪定・摘果・熟期の見極め・選別・箱詰め などなど・・・
経験でしか身に付かない技術が求められることが多いです。

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